先週末、日本の映画ファンにようやく「オッペンハイマー」を鑑賞する機会が訪れました。原子爆弾の開発を主導した米科学者の伝記映画は8カ月前に世界各国で公開されましたが、核兵器の恐怖を直接経験した唯一の国でどのように受け止められるのかを巡っては懸念が浮上してもいました。
英国系米国人のクリストファー・ノーラン監督が撮った本作は今年の米アカデミー賞で作品賞を含む最多7部門を受賞。2023年公開の映画として最も成功した作品の一つとなり、同じ週末に封切られた「バービー」と掛け合わせた「バーベンハイマー」なる造語を生むなど、世界的に話題を集めました。